日本文学研究者のロバート・キャンベル東大名誉教授のコメント、素晴らしいと思います。以下にご紹介をさせて頂たいと思います。知性と教養の豊かなキャンベル氏からのコメントに、人としての上品な姿と言葉の力を感じました。

自分達と異なるマイノリティーな人を批判しまたは無視して、自分はなるべく目立たないで、人と同じような人生を歩めば一番安心。その様な考えの日本人が、まだまだ多数かと思いますが、もう少し勉強をして、賢くなって、世界中を眺めてみると、人と違った生き方をした人たちが、国をつくり、哲学を語り、大発明をし、芸術の世界を造っていることに気づくはずです。

マイノリティーである人は、なかなか発言できませんが、キャンベル氏の様な、社会的に認められた方が、マイノリティーを応援してくださることが、日本にとって、何よりの進歩ですね。

件の政治家の方々は、自己の発言を再考され、陳謝されることを期待したいと思います。反省できることも教養ですから。(Yoshiko Yamada)

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以下、ご紹介させて頂きます。

https://robertcampbell.jp/blog_top/

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00000099-dal-ent
日本テレビ「スッキリ」のコメンテーターを務めるなど、メディアでもおなじみの日本文学研究者、ロバート・キャンベル東大名誉教授が14日までにブログを更新。自身が同性愛者であることを公表し、自民党の衆院議員が「(同性愛は)趣味みたいなもの」と発言したことに対し、憤りと批判をつづった。

 米ニューヨーク生まれで、1985年に来日したキャンベル氏はブログで「衆院議員が性的指向や性自認のことを『趣味みたいなもの』と言うのを聞いて笑ってしまった。」と書き出し、「当事者からすると、むしろ生を貫く芯みたいなものだと捉える人が多いに違いにありません」と説明。議員による一連の発言について、「同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーの人々をひっくるめて『生産性がない』ので『支援』に値しないという別の議員が発した言葉も、お粗末すぎて、反論する気持ちも起きません。」と無力感に襲われたことを記した。

 また、「私自身、20年近く同性である一人のパートナーと日々を共にして来た経験から言うと、この国で、性指向のために身に危険を感じたことは一度もありません。」と自身も同性愛者であることを明らかにした上で、「数年前、重い病気で入院した時も、窓口で状況を説明すると事務員から看護師、主治医にいたるまで淡々と治療方法や予後のことをパートナーにも伝え、終始、自然体で接してくれました。それは今でも、感謝にたえないことです。」と自らの体験に触れた。

 そして、「積極的に排除はしないが『触れてほしくない』が日本の常識で『美風』であるなら、改めるべき時期に来ていると私は信じます。」と日本社会のLGBTに対する“態度”について意見し、「アンケートにLGBTが『周囲にいない』と答える日本人が多いのは、存在しない、ということではなく、安心して『いるよ』と言えない社会の仕組みに原因があります。ふつうに、『ここにいる』ことが言える社会になってほしいです。」との思いを訴えた。
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Parisの郊外の風景です。パリは、日本よりもずっと自由な国なので、そこがとても好きです。Yoshiko


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