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8月, 2018の投稿を表示しています
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新潟県立大学教授 袴田茂樹氏の産経新聞、正論へのコメント、素晴らしいですので、ご紹介致します。私が、英会話講師として、日本人の教養と英語教育について、常に、悩み、思っていることを、適格な言葉で表現してくださっています。全く、同感です。 英語を勉強している方、英語を勉強させようしているご両親、国際的に活躍されたいと思っておられる人々に、是非、参考にして頂きたいと思います。 https://www.sankei.com/column/news/180820/clm1808200004-n1.html 以下、袴田氏のコメントです。 「国外留学の時代に優れた知人、友人たちの影響を受けて私も古今東西の古典や芸術を少し嗜み、人生や社会の本質的な事柄について多少考えるようになった。その後、数十カ国の人たちとさまざまな交流を続けてきたが、あることに関して確信をもつようになった。それは、本質的な事柄について突き詰めて考えたことのある人々は、民族や宗教、国や年齢が異なっていても、また立場や見解を異にしても、少し突っ込んで話せば、密教ではないが「同じ仲間」としての連帯感をもてる、ということである。「ある問題でこの人も相当もがいたな」とお互いに直観でわかるからだ。 ・・・・ 米国に長年在住の日本人が、近年米国留学する日本人は英会話達者が多いが、おかげで恥をかくことが多くなった。とラジオで述べていた。ペラペラしゃべるほどその人の空っぽさがバレるからだ。2人の孫娘が、最近2年余りの国外に住んで、英語がとても上達した。そのこと自体はうれしくて褒めたが、戦後教育の反省を込めて私が彼女たちに諭したのは、日本人としても言葉と文化・教養を身につけることの大切さである。自らのアイデンティティーを確立していない者が、他者を理解できるはずがないからだ。(正論から抜粋)」 幼いころに英語の学習を勧めてくれた父が、同時に、百人一首、石川啄木、宮沢賢治、芥川龍之介、夏目漱石、外国のものでは、アンデルセン、グリム童話、ディズニー映画、芸術ではレオナルドダヴィンチ、ピカソなど、さまざまな文学、芸術を勧めてくれたことを思い出しています。 その後、マティス、ゴッホ、ジャコメッティ、ジャンコクトーは、自分自身でみつけたお気に入りです。 「物事の本質を徹底的に考え抜くこと、あるいは本物の芸術や文...
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日本文学研究者のロバート・キャンベル東大名誉教授のコメント、素晴らしいと思います。 以下にご紹介をさせて頂たいと思います。知性 と教養の豊かなキャンベル氏からのコメントに、人としての上品な姿と言葉の力を感じました。 自分達と異なるマイノリティーな人を批判しまたは無視して、自分はなるべく目立たないで、人と同じような人生を歩めば一番安心。その様な考えの日本人が、まだまだ多数かと思いますが、もう少し勉強をして、賢くなって、世界中を眺めてみると、人と違った生き方をした人たちが、国をつくり、哲学を語り、大発明をし、芸術の世界を造っていることに気づくはずです。 マイノリティーである人は、なかなか発言できませんが、キャンベル氏の様な、社会的に認められた方が、マイノリティーを応援してくださることが、日本にとって、何よりの進歩ですね。 件の政治家の方々は、自己の発言を再考され、陳謝されることを期待したいと思います。反省できることも教養ですから。(Yoshiko Yamada) ............................................... 以下、ご紹介させて頂きます。 https://robertcampbell.jp/blog_top/ https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180814-00000099-dal-ent 日本テレビ「 スッキリ 」のコメンテーターを務めるなど、メディアでもおなじみの日本文学研究者、 ロバート・キャンベル 東大名誉教授が14日までにブログを更新。自身が同性愛者であることを公表し、 自民党 の衆院議員が「(同性愛は)趣味みたいなもの」と発言したことに対し、憤りと批判をつづった。  米ニューヨーク生まれで、1985年に来日したキャンベル氏はブログで「衆院議員が性的指向や性自認のことを『趣味みたいなもの』と言うのを聞いて笑ってしまった。」と書き出し、「当事者からすると、むしろ生を貫く芯みたいなものだと捉える人が多いに違いにありません」と説明。議員による一連の発言について、「同性愛者、両性愛者、 トランスジェンダー の人々をひっくるめて『生産性がない』ので『支援』に値しないという別の議員が発した言葉も、お粗末すぎて、反論する気持ちも起きません。」と無力感に襲われ...
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是枝裕和監督の「万引き家族」を鑑賞しました。 今年2018年、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドール賞を受賞した作品。世界で評価された作品を是非観たいと思い、家族と出かけました。 とても考えさせられる映画でした。 何か一つの事件が生じた際に、見える部分だけでは判断ができないことが沢山あり、幸せとは何か、真実とは何か、親子とは、家族とは、そして正義とは何かを問いかけてくれます。 大人が地球上にいる子供たちにやさしくなければならないことを、つくづくと考えさせてくれました。 子供たちだけでなく、老人、社会的にマイノリティーな方、社会的弱者に、もっと、やさしくなければならないことを教えてくれました。 なかなか、難しい映画、是枝さんの哲学のようなものが込められていると思いました。 また、考え、悩むことが、本当の人間になって行くこととも思いました。 https://www.cinematoday.jp/page/A0006054 カンヌ、パルムドール  ( Palme d'Or) 賞のトロフィーは、黄金のシュロ、デザインは、ジャン・コクトー、私の尊敬する芸術家の一人です。 美しいトロフィーです。 写真は、パリのロダンの考える人です。 Yoshiko