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南禅寺塔頭 金地院の猿猴の襖絵 長谷川等伯筆 を、拝見しました。 午前9時30分からの開門と同時の解説ツアーに参加。お二人でいらした落ち着いた佇まいの男性2人と私たち夫婦のみのツアーでしたが、案内と説明をしてくださる女性の雰囲気もとても良く、落ち着いた幸せな時間を過ごすことができました。 等伯の猿猴の襖絵は、ふわふわの毛の手長のお猿さんが池に浮かんだ月を取ろうと、身を乗り出しています、これ以上前に進むと、細い枝が折れて池に落ちてしまいます。その情景が、何とも言えず、ふうわりとやさしく、描かれています。 解説してくださった女性のお話では、これは、身の程を知って生きる、と言うことだそうです。あんまり、欲張ってはいけないと。令和になって、時代が変わろうとも、この女性の解説は、何一つ変わらず、やさしい戒めを伝えてくれます。その後の南禅寺、天寿庵もすばらしい一日でしたが、一日の始まりの金地院のツアーは特別に幸福なひとときでした。 Photo by Yoshiko in Konchi-In, Kyoto